介護保険を利用している高齢者には認知症を持っている方も少なからずいらっしゃることは,だれでもイメージをしやすいでしょう.
でも,こうした介護保険制度で中核的役割を担っているケアマネジャーや,実際に支援を提供している,訪問スタッフ,通所先スタッフからみると,認知症による健忘以外にも,実にさまざまなメンタルヘルスの特徴を利用者は持っているようです.そして,利用者と同居している家族も,やはりメンタルヘルスの特徴を抱えていると思われる場合が少なくないようです.
私も,被支援者である高齢者の家庭を,地域の保健センターや,区の高齢者対応部署のスタッフ,ケアマネジャーなどと訪問すると,同居する家族が,就業年齢であるものの長年にわたり在宅であり,いっぷう変わった態度,コミュニケーションを示す場面に遭遇することがあります.
介護サービスにかかわる地域スタッフからすると,被支援者であっても,その家族であっても,これらの人々のメンタルヘルスはどのようであるかについて,わかりずらいとの実感があるようです.以下がその実例の一部です.(以下は今回の講演のプレゼンから,一部を抜粋して掲載をしています)
これらの様子をどのように診たてていくか? そして,実際にメンタルヘルスの不調があった場合,どのように地域で情報を共有し,支援の役割を共有していくかについて,講演で概要をお話しました.
以下,次回の記事に続きます.
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