私は多くの団体や機関が実施している講演会や事例検討会等にお招きを頂き,お話をすることが多くあります.
精神に限らず,知的や身体等の障害領域もこのような集まりでのテーマとなることがあります.
そして,特に精神以外の障害領域が題材になっている場合に多いのですが,当事者の精神状態についてスタッフがその対応に苦慮しているにも関わらず,精神科の治療や服薬をしていない状況がみられることがあります.
私から見ると,精神科の薬物治療が必要なのですが,実際には受診や処方がなされていないのです.
その理由の一つとして,一部の家族,一部のスタッフが,利用者に精神科の薬を服用させることを躊躇していることが挙げられます.
「薬を飲むと,人柄が変わってしまうのではないか?」
という,心配がある様なのです.
果たしてこの心配は正しいのでしょうか?
実際のところ,精神科の薬が性格を変えてしまうことはありません.
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